初めての「積立NISA」口座開設・証券会社の選び方

初めての「積立NISA」口座開設・証券会社の選び方

積立NISAは少額投資非課税制度のなかでも積立型のものを指しますが、毎年40万円を上限として専用の口座で購入した投資信託などの運用利益が非課税となるため、これから投資を考えている人にとってはかなりお得な制度です。

通常であればこのような投資信託などの取引には20パーセントほどの税金がかかりますので、上手に運用すれば少ない資金からでもこつこつと資金を大きく増やすことができ、しかも投資の初心者にとってもわかりやすいしくみというのが人気の秘密となっています。

この積立NISAを利用したい場合には、通常の証券口座ではなく、専用の口座を開設することが必要ですので、手続き面では多少手間がかかるのは事実です。

また従来からある制度の一般NISAとはまた別ですので、年ごとの変更は可能であるにしても、同一年中に両方の口座をもつことはできないことになっています。

このようなしくみや手続きについては最初に理解した上で、実際に口座の開設のアクションを起こすことがたいせつです。

積立NISAの対象となる金融商品は、金融庁が定める要件を満たす銘柄の投資信託とETFに限定されています。

そのため投資のベテランは選択肢が縛られてしまいますのであまりメリットは感じないかもしれませんが、初心者にとっては逆に迷う必要がないために便利な面があります。

基本的にリスクの高い運用はしておらず、運用コストも一定以下などの安心できる商品が主体ですので、その意味でも初心者にやさしいつくりといえます。

そうはいっても要件にあてはまるもののすべてが選択できるというわけではなく、実は証券会社によってラインナップが決まっているため、場合によっては買いたい金融商品を取り扱っていないこともあり得ます。

したがってある程度幅広いラインナップをもっている証券会社を選んでおいたほうが、後々の不満も少なく、有効な投資ができる可能性が高いといえるでしょう。

ほかに証券会社を選ぶ際には最低購入金額などの条件が希望に合っているかどうかを確認することも重要です。

さまざまな証券会社があるなかでも、特にインターネットを活用して気軽に取引ができる会社では、月額でわずか100円から投資ができるなど、最低購入金額をかなり引き下げているところがあり、初心者で不安な場合には特に重宝します。

これは証券会社のスタンスにとって異なっており、一般には1000円からというところが多いようですが、なかには10000円からしか認めないというところもありますので、実際にいくら投資するつもりなのか、手持ちの資金に余裕はあるのかなどをチェックしてみた上で、その条件を踏まえた会社選びをすることが必要です。

さらに積立をする回数や頻度も証券会社によって違いがあり、毎月の積立はどの会社でも行っていますが、毎日や毎週となると限られた会社でしか認めていないことが多いといえます。

投資のスタイルは人それぞれですので、ちょうどよい頻度が認められている証券会社を選ぶことが得策です。

さらにはサポート体制の有無や使い勝手も考慮に入れるべき重要な要素です。

初心者は用語ひとつをとってもわからないことが多いはずですし、インターネット上での操作の方法なども手間取ることがあります。

こうした場合にカスタマーサービスなどの専門の部署が用意されていれば、気軽に相談をすることができますし、投資にまつわる不安も解消されるはずです。

証券会社によって窓口で直接スタッフに相談する形式と、電話やインターネットで受付をしている形式がありますので、どのようなスタイルになっているのかを確認の上で、信頼のおける会社に口座を開設するのが望ましいといえます。

最終更新日 2025年8月14日 by ixsrvn

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